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Apr.15 Lisbon
細い路地に小さな食堂があった。天気もいいのでお店の外のテーブル席でお昼ご飯を食べることにした。
気づくと前の一方通行の道が渋滞している。渋滞の先には停車された1台の車。老夫婦が自宅前で車を停めて荷物を運んでいる。その間どの車もクラクションを鳴らすことなく待っている。老夫婦は荷物を運び終えると後続車群に笑顔で手をあげ、車に乗り走らせた。わたしの前を通る後続車の運転手たちの顔を見るとみんな笑顔だった。パウロが言った「リスボンの人はみんないい人だから」を思い出した。
学校が終わったのか子どもたちを街で見かけるようになった。
ピンクが可愛い、そう思いファインダーを覗く。「ピンクのバックパックの女の子はキャップを被った男の子に話しかけたい、でも隣の女の子の方が積極的でなかなか近づけない・・・」なんて勝手に想像して話を作る。
名前も知らない少女たちの物語、ファインダーから見る目の前の光景は映画みたいだと思った。
その日は金曜日、そして翌日はわたしの誕生日。パウロとアレックス、アレックスの友人と外食することに。テーブルにセットしてあるオリーブ、ピクルスから始まって、干し鱈のコロッケやお肉の煮込み、リゾットとどれも美味しい。調味料はたぶん塩とオリーブオイルとレモンなどシンプルで日本と同じ出汁文化だ。ポルトガルの男性は甘いものが好き。デザートまでしっかりと食べ、そしてよく飲んだ。
ご飯の後ディスコに行くことになり、車で移動の途中に昼間のようなことがあった。
私たちの車は、すごく急な上り坂の半ばで信号待ちをしていた。信号が青に変わった、けれど3台前の車が動かない。そのまま信号はまた赤に。次に青に変わっても動かない。運転していたアレックスが車を降りて様子を見に行った。運転手が降りアレックスが変わる。そして次の青信号で車は走り出した。運転手のいない私たちの車は止まったまま。しばらくして走って戻ってくるアレックス、運転していたおばちゃんがあまりの急な坂に怖くて坂道発進ができなかったから変わってあげたんだと報告し、次の青信号で車を走らせた。
一連の間クラクションは聞こえなかった。
日付が変わるまで踊って、お祝いの言葉をもらい乾杯すると「明日サプライズがあるから今夜はここまで。」ということでお開きとなった。